台風10号
2020年09月07日
一夜明けて、早速今まで建てたお施主さんらに無事確認連絡。「しっかり作ってもらってるから安心して過ごせました。」という声が聞け、みんな無事だったようで一安心。まだ停電も続いてる地域もあるということなので、早く復旧する事を祈ります。
さて、今回最大瞬間風速80m級というとんでもない台風が来るぞ!ということで、台風に慣れている島民の皆さんもしっかりと台風養生して、避難もして備えていたからという事と台風がちょっと外れてくれたお陰で大事に至らなかったと思います。僕が今まで設計している建物は基本的に島の気候のこと(特に台風対策)を考慮した造りになっているので、今までの台風もそこまで不安になることはありませんでした。しかし、今回の台風ばかりは、もし周りの古い家屋の屋根が崩壊して飛んできたら!ということが十分に考えられる規模だったので正直怖かったです。
僕の設計する住宅の半分以上は、中庭形式の建築が多く、周りからの飛来物防止対策とプライバシー確保に担保した形態になっているものが多く。ただ、どうしても立地条件が海の前だったり、綺麗な緑が見える敷地だったりと周囲に開く建築を作る場合は、必ず飛散防止フィルムが貼られた強化ガラスを採用しています。雨戸をつけることはあまり推奨していません。とある友人宅では、過去に雨戸のシャッターが壊れてそれが原因でガラスが割れたケースもありますし、雨戸をつける費用も意外とするのでそこにかけるお金はできる限り内部やガラスの強化に使うようにしている感じです。ごく最近、僕も採用し始めた「防犯ガラス」という合わせガラスというガラスとガラスの間にフィルムが貼られていて、強化ガラス+飛散防止フィルムよりも強度があるガラスを今後は標準仕様で入れていこうとより強く思える台風となりました。
最後に皆さんにお伝えしたいのが、今後の台風に備えて、もしガラスが割れた方は、「合わせガラス」を入れられることをオススメします。そして、割れていなくても今後の対策を考えられている方は、既存のガラスに「飛散防止フィルム」を貼られることをオススメします。「飛散防止フィルム」を貼ることによって毎回養生テープで養生する必要性が無くなります。ガラスの厚みなどはガラスの大きさによって変わってくるので、近くにある又は、知り合いのガラス屋さんかサッシ屋さんに相談されるといいでしょう。「合わせガラス」の需要が防犯、災害対策により高まってきているので以前より安くなってきています。これから新築を考えられてる方は、是非「合わせガラス」にしてください!と設計士さんにお願いしてみてくださいね。台風時の安心感は変わりますよ。
2020.09.07
@奄美大島
@奄美大島